トイレの水が止まらない!原因や対処法、自分できる修理の仕方を完全解説

トイレの水が止まらない!原因や対処法、自分できる修理の仕方を完全解説

トイレの水が止まらないのは、家庭でよくあるトラブルの1つです。本記事では、トイレの水が止まらない原因と具体的な対処法を解説します。応急措置や修理方法を学ぶことで、修理費用を節約できます。記事を読んで、トイレの水トラブルにも慌てず対応できる知識を身につけてください。

【症状別】トイレの水が止まらない原因

本章ではトイレの水が止まらない原因を解説します。主な症状は次の5つです。

  • トイレタンクの水が止まらない
  • 便器内の水が止まらない
  • 手洗い場の水が止まらない
  • レバーが下がらない
  • トイレタンク内の流水音が止まらない

トイレタンクの水が止まらない

トイレタンクの水が止まらないと、水道代の無駄遣いやトイレの機能不全を引き起こします。主な原因は次のとおりです。

  • タンク内部のフロートバルブやフィルバルブの損傷
  • レフィルチューブの不具合
  • シールの劣化

以上の部品が正常に機能しなくなると、タンク内の水位が適切に制御できず、水が止まらなくなります。適切な対処方法を知り、トラブルに素早く対応しましょう。

便器内の水が止まらない

便器内の水が止まらない主な原因は、次のとおりです。

  • 浮き球に不具合がある
  • フロートバルブが故障している
  • ゴムフラッパーが損耗している
  • 排水管の詰まり
  • オーバーフローパイプへの水の流れが多い

以上の部品はトイレタンク内にあり、水の流れを制御する役割を担っています。適切な調整や部品の交換を行うことで解決できます。

手洗い場の水が止まらない

手洗い場の水が止まらない主な原因は、次のとおりです。

  • 蛇口内部のゴムパッキンの劣化
  • 開閉バルブの機能不全
  • シングルレバー式カートリッジの故障
  • 給水管の接続部分の不具合
  • 高い水圧

以上の問題は日常的な使用による経年劣化や、適切なメンテナンスを怠ることで起こります。

レバーが下がらない

トイレのレバーが下がらないと、水の流れが適切に制御されず、トイレの故障を招く恐れがあります。レバーが動かなくなる原因は、次のとおりです。

  • レバーの接続部分の故障
  • フロートバルブの不具合
  • スプリングの破損や劣化
  • 配管内の異物
  • フラッパーやフラッシュバルブの接続不良

以上の問題は自分でも対処できますが、自信がない方は専門業者に相談しましょう。

トイレタンク内の流水音が止まらない

トイレタンク内の流水音が止まらない原因は、次のとおりです。

  • フロートバルブの位置ずれ
  • フロートの水位調整に不備がある
  • フロートが破損している
  • フロートバルブのゴム製シールが損耗している
  • インレットバルブが汚れている
  • フラッシュバルブが閉じきらない

以上のような状態を放置すると、タンクから便器へ水が流れ続けます。問題のある部品の調整や交換が必要です。

トイレの水が止まらない場合の応急措置

トイレの水が止まらない場合の応急措置として、次の3つを覚えておきましょう。

  • 止水栓を閉める
  • 温水洗浄便座の電源プラグを抜く
  • 水道の元栓を閉める

止水栓を閉める

トイレの水が止まらない時は、止水栓を閉じれば水漏れや水の無駄遣いを防げます。止水栓はトイレ近くに設置されており、ハンドルを時計回りに回すか、ネジ式バルブを工具で閉じてください。止水栓が硬い場合は、無理に回さず専門家に依頼しましょう。水を止めたら、トイレタンク内の水位が下がったことを確認します。
» 止水栓はどこにある?探し方を解説

温水洗浄便座の電源プラグを抜く

便座自体から水が漏れている場合は、温水洗浄便座の電源プラグを抜き、洗浄機能を一時停止させてください。電源プラグを抜く際は安全に配慮し、手を濡らさないことが大切です。電源プラグを抜いても状況が改善されない場合は、別の原因が考えられます。専門業者に修理を相談してください。

水道の元栓を閉める

水道の元栓を閉めることで、水漏れ被害を最小限に抑えられます。元栓の位置は建物の構造により異なるため、普段から位置を把握しておきましょう。

元栓には、回すタイプのものとレバー式のものがあります。回すタイプは反時計回りに、レバー式はレバーを90度回して閉めてください。

元栓を閉めた後は、修理が済むまで水が漏れないよう注意が必要です。
» 水道の元栓を見つける方法

トイレの水が止まらない場合に自分でできる対処法

トイレの水が止まらない場合、自分でできる対処法として、次の3つが挙げられます。

  • フロートバルブの調整・交換
  • ボールタップの調整・交換
  • シールやジョイントの締め直しや交換

フロートバルブの調整・交換

フロートバルブは、タンク内の水位を検出し、水位に応じて水の流れを制御する役割があります。適切に止まらない場合、フロートバルブが正しく機能していない可能性が高いです。フロートバルブの位置を確認し、ネジやアームを回して水位を調整してください。

調節しても問題が解決しない場合は、バルブ自体が故障している可能性があり、交換が必要です。バルブ交換の際は、先に止水栓を閉めてタンク内の水を抜きます。新しいフロートバルブを用意し、古いものと交換してください。作業後は、水漏れがなく水がきちんと止まるか必ず確認しましょう。

以上の作業は自分でも行えますが、作業が不安な場合は専門業者への依頼をおすすめします。

ボールタップの調整・交換

ボールタップに不具合がある場合、位置や高さを変えて水位を調整しましょう。調整ネジやフロートアームを回すと簡単に調節できます。水位が適切かどうかは、トイレを数回流すことで確認できます。ボールタップが破損している場合は、新しいものへ交換が必要です。交換の際は水道の元栓を必ず閉めてください。

ゴムパッキンやシールをしっかり密閉し、漏れがないか確認しましょう。交換が終わったら、接続部の状況や水位を再度確認します。トイレタンクの蓋を閉めて作業は完了です。

シールやジョイントの締め直しや交換

トイレの水が止まらない場合、シールの劣化や緩み、ジョイント部分の不具合が考えられます。日常使用による摩耗や経年劣化によって発生しやすく、定期的な点検が必要です。締め直しを行う際は、適切なトルクでしっかりと締めてください。部品交換は、同じサイズや材質の部品を使用するのがポイントです。

手作業で行う際は、作業前に水を止めることを忘れないでください。作業終了後は、水漏れが完全に止まっているか確認しましょう。

トイレの水が止まらないときの修理費用の目安

トイレの水が止まらないときの修理費用は、タンク着脱の有無によって大きく変わります。フロートバルブの調整やシール類、ジョイントの修理・交換で済む場合は、比較的簡単な作業と言えます。専門業者に依頼した際の修理費用の目安は数千円から1万円が一般的です。

タンクの着脱が必要な場合は、作業が複雑で時間がかかるため、追加工賃が必要です。他にも出張費や時間帯によって追加料金が発生することがあります。業者や地域によって費用にバラつきがあるため、修理前に見積もりを依頼してください。

トイレの修理を業者へ依頼するメリット

トイレの修理を業者へ依頼するメリットは、次の3つです。

  • 専門的な診断と修理ができる
  • アフターサービスが充実している
  • 安心感がある

専門的な診断と修理ができる

修理業者には高度な技術と知識があります。原因を適切に診断し、専用工具や機器を使って迅速かつ確実に修理することが可能です。トイレの種類やメーカーに関係なく対応できるので安心です。特定の部品が壊れていても、適切な部品交換や修理を行ってくれます。再発防止や長期的に使用するためのアドバイスも受けることも可能です。

アフターサービスが充実している

トイレの修理業者に依頼すれば、充実したアフターサポートが受けられます。主なアフターサービスは次のとおりです。

  • 24時間対応のカスタマーサポート
  • 無償の再修理保証
  • 定期的なメンテナンスサービス
  • 修理後のフォローアップ
  • 電話やオンラインでの相談窓口

以上のサービスにより、修理後も長期にわたってトイレの状態を良好に保てます。アフターサービスが充実している業者を選び、生活を快適にしてください。

安心感がある

修理業者は経験豊富なプロです。迅速で正確な解決策を提案してくれ、利用者に安心感を与えます。水漏れや詰まりの問題も短時間で解決してくれるため、日常生活への影響も少ないです。

必要な部品が揃っているため、修理がスムーズに進みます。保証がついているのも安心できる要素です。修理後に問題が再発しても、保証期間内であれば追加費用なしで再修理を依頼でき、経済的な負担も軽減されます。

トイレの修理を業者へ依頼する際の注意点

トイレの修理を業者に依頼する際の注意点は、次の3つです。

  • 信頼できる業者へ依頼する
  • 相見積もりを取って比較する
  • 作業範囲や保証内容を確認する

信頼できる業者へ依頼する

信頼できる業者へ依頼する際は、業者の実績や評判を必ず確認しましょう。多くの実績を持ち、評判の良い業者は信頼性が高いです。業者が専門の資格や認証を持っているかも重要です。資格や認証があれば専門的な知識と技術を持っている証拠になります。見積もり内容の透明性も重要なポイントです。

曖昧な見積もりではなく、明確で詳細な内容が提示されるかも確認しましょう。口コミやレビューをチェックし、他の顧客の経験や意見を参考にするのがおすすめです。サポート体制や修理後の保証も重要になります。業者が対応エリア内であるかの確認も忘れてはいけません。

電話やメールでの事前相談ができるかも確認しましょう。事前に相談できる業者は、適切に対応してくれる可能性が高いです。

相見積もりを取って比較する

複数の業者から見積もりを取ることで、各社の料金やサービス内容の相場を比較でき、追加費用の予測も立てられます。業者の対応や信頼性を評価する機会にもなります。見積もりを取る際は安さだけでなく、サービスの質や対応の速さも考慮しましょう。見積もりが無料の業者を選べば費用を節約できます。

サービス内容や保証内容は業者ごとに異なるため、しっかり比較することが重要です。所要時間や作業内容の詳細も確認して、納得のいく業者を選んでください。

作業範囲や保証内容を確認する

トイレの修理を業者に依頼する際は、作業範囲や保証内容をしっかり確認しましょう。把握していないと、後で追加料金を請求されてトラブルになる恐れがあります。料金と作業内容は事前に確認し、料金に含まれない作業がある場合は事前に知っておくと安心です。

保証期間やアフターサービスの内容も事前に確認してください。修理が完了した後に万が一問題が再発した場合、保証の範囲がわかっていると安心です。保証されない部分がある場合は対策を考えられます。

トイレのメンテナンス方法

トイレの水のトラブルを防ぐメンテナンス方法として、次の3つを知っておきましょう。

  • 定期的な清掃
  • 不具合のチェック
  • 定期的な部品交換

定期的な清掃

トイレのトラブルを未然に防ぐには、定期的な清掃が不可欠です。清掃を怠ると便器内の黒ズミや黄ばみが蓄積し、トラブルの原因になります。週に1回のペースで、トイレの内外を専用の洗剤を使って清掃するのがおすすめです。タンク内もカビや汚れが溜まるため、定期的に掃除しましょう。

便座やフタの裏側は拭き掃除できれいになります。パイプ内部はブラシやスポンジを使うと汚れが落ちやすいです。トイレ全体を清潔に保ち、正常な機能を長持ちさせてください。

不具合のチェック

こまめにトイレの不具合をチェックしていれば、水漏れや動作不良を早期に発見できます。主に次の項目をチェックしてください。

  • 水漏れの有無
  • タンク内のパーツの動作
  • フラッシュバルブの状態
  • 給水管や接続部の緩み

定期的な部品交換

トイレの水トラブルは、部品の摩耗や劣化で起こることが多いです。ボールタップやフラッパーバルブは、経年劣化によって水の流れが悪くなり、水が止まらなくなることもあります。フィルタースクリーンやパッキンの劣化も、水漏れや詰まりの原因です。定期的に部品を交換すれば、トラブルを未然に防げます。

トイレの水が止まらない際のよくある質問

トイレの水が止まらない際のよくある質問は、次の3つです。

  • トイレの水が止まらないときは業者に依頼すべき?
  • トイレをメンテナンスする頻度は?
  • 修理の部品はどこで購入できる?

トイレの水が止まらないときは業者に依頼すべき?

トイレの水が止まらない状態を放置すると、床などへの被害につながります。自分でも応急措置や簡単な修理はできますが、原因不明の場合や修理に不安がある場合は専門業者に頼みましょう。迅速に原因を特定してくれて、修理後の保証も受けられるメリットがあります。

トイレの構造が複雑で、応急措置をしても改善されない場合も業者へ連絡してください。業者を選ぶ際は、以下の点を事前に確認しましょう。

  • 24時間対応可能
  • 出張費用の有無
  • 見積もりが無料

トイレをメンテナンスする頻度は?

トイレのメンテナンスは、年に1〜2回がおすすめです。定期的なメンテナンスにより、小さな問題を早期発見し修理費用を節約できます。トイレの使用状況や水質によって、メンテナンスの頻度を調整してください。多くの人が使用する公共施設や店舗では、より頻繁なメンテナンスが必要です。

トイレの異常を感じたら、すぐに専門家に相談してください。

修理の部品はどこで購入できる?

ホームセンターは基本的な修理部品を取り扱っており、フロートバルブやシール、ジョイントなどが簡単に見つかります。特殊な部品が必要な場合は、専門の配管部品店へ行きましょう。専門的なアイテムが豊富に揃っています。

インターネットの利便性を活かし、オンラインマーケットプレイスを利用するのも1つの選択肢です。AmazonやeBayなどを通じて、幅広いメーカーや販売者の製品が簡単に手に入ります。トイレメーカーの公式サイトから直接購入すれば、正規品を確実に入手可能です。

トイレ修理専門のオンラインストアもあり、専門家のアドバイスを得ながら適切な部品を購入できます。

まとめ

トイレの水が止まらない問題は、生活において大きなストレスです。問題が起きても慌てずに原因を把握し、迅速に対処してください。タンクや便器、手洗い場の水漏れは、適切な応急措置が異なります。止水栓の閉め方やフロートバルブの調整など、基本的な知識を身につけましょう

自力で解決できる場合と専門業者に依頼すべき場合の見極めも大切です。修理費用の目安を事前に把握することで、安心して修理を依頼できます。定期的なメンテナンスを心がければ、予期せぬトラブルを防ぐことが可能です。トイレの水が止まらない問題の対処法を知り、日々の生活を快適にしてください。
» トイレの水漏れの原因と対処法

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