厳しい暑さや寒さの中、エアコンが故障すると耐えがたいです。この記事では、エアコンの不具合が発生した場合の修理費用相場や修理の流れ、修理の依頼先を解説します。記事を読むと、エアコンの修理に不要な費用を払わないで済みます。
【症状別】エアコン修理費用の相場
エアコンは快適な生活に欠かせません。しかし、故障は予測できません。故障した場合は、修理するか新しく購入するかのいずれかの選択を迫られます。修理にかかる費用は症状によってさまざまです。
エアコンの修理費用の相場を、以下の症状別に解説します。
- エアコンが全く動かない
- 冷房・暖房が効かない
- エアコンから異音がする
- エアコンから水漏れする
- エアコンから風が出ない
- リモコンが操作できない
- 室外機が動作しない
- ルーバーが作動しない
- 換気できない
エアコンが全く動かない
エアコンが全く動かない場合、修理費用の相場は5,000〜20,000円です。エアコンが全く動かない場合は、いくつかの原因が考えられます。ブレーカーが落ちていないか確認し、目視で電源コードやプラグに損傷がないか点検しましょう。リモコンの電池切れや室内機と室外機の接続不良のチェックも必要です。
フィルターの汚れや通気の悪さで、安全機能が作動する場合もあります。長期間使用していないエアコンや古いエアコンでは、内部部品の劣化も考えられます。確認しても解決しない場合は、専門業者による診断が必要です。専門的な知識が求められるため、無理せず専門業者に依頼しましょう。
冷房・暖房が効かない
冷房・暖房が効かない場合、修理費用の相場は6,000〜15,000円です。
以下の原因が考えられます。
- 冷媒ガスの不足や漏れ
- フィルターの詰まりや汚れ
- 室外機のトラブル
- 電源や電子基板の故障
- 運転設定の誤操作
- 部品の劣化
さまざまな問題が原因で快適な室温を維持できず、生活にも影響を及ぼします。フィルターの掃除や交換であれば比較的安価で済みますが、冷媒ガスの補充や部品交換での対応は高額になりがちです。
» エアコンフィルター掃除のコツ|冷暖房効率を向上させよう!
エアコンから異音がする
エアコンから異音がする場合、修理費用の相場は3,000〜10,000円です。
異音の原因として、主に以下の問題が考えられます。
- 内部の汚れや異物の混入
- ベアリングの摩耗
- ファンの歪み
- 冷媒ガスの異常
長時間の使用で部品が老朽化し、キーキーやゴーゴー、カチカチと音が発生する場合があります。エアコンからの異音を放置すると、大きな故障につながる恐れがあるため、早めの対処が必要です。エアコンの清掃や部品交換が必要になる場合もあります。
修理費用は原因や作業内容によって変わりますが、迅速に対処すれば費用を最低限に抑えられます。専門的な技術が必要な場合は、専門業者に依頼しましょう。
エアコンから水漏れする
エアコンから水漏れする場合、修理費用の相場は2,000〜15,000円です。
水漏れの原因として、主に以下の問題が考えられます。
- ドレンパンのあふれ
- 排水管の詰まりや破損
- エアフィルターの汚れ
- 冷媒の不足
- 室外機の凝縮水の排出不良
- エアコンの結露
冷却コイルに霜が付いた後に、溶けて水漏れが発生するケースもあります。設置時にエアコンが水平でないことも原因の一つです。水漏れを放置すると大きな故障につながる恐れがあるため、早めに対処しましょう。
» エアコンの水漏れの原因や対処法について徹底解説!
エアコンから風が出ない
エアコンから風が出ない場合、修理費用の相場は4,000〜12,000円です。
風が出ない原因として、主に以下の問題が考えられます。
- フィルターの目詰まり
- 内部ファンの故障
- 配線や基盤の問題
- 設定ミス
- エアダクトの詰まりや破損
- 電源供給の問題
- 冷媒ガスの不足や漏れ
- 老朽化
エアコンを快適に使うためには、トラブル時の迅速な修理やメンテナンスが重要です。
リモコンが操作できない
リモコンが操作できない場合の修理費用相場は、2,000〜5,000円です。リモコン交換が必要な場合は別途費用がかかります。最も一般的な原因は電池切れです。電池の接触不良も考えられるため、電池の入れ直しも試してください。リモコン自体が故障している場合は修理や交換が必要です。
エアコン本体の受信部や、リモコンとのペアリングが問題となっている場合もあります。他の電子機器からの電波干渉が原因となっている場合もあります。電源のリセット(オン・オフ)も試しましょう。以上の対処でも改善しない場合は、メーカーへの問い合わせや修理依頼を検討してください。
室外機が動作しない
室外機が動作しない場合、修理費用の相場は5,000〜20,000円です。
室外機が動作しない原因として、主に以下の原因が考えられます。
- 電源ケーブルの断線や配線の問題
- ヒューズ切れなどの電源関連の問題
- サーモスタットの故障
- 冷媒ガスの漏れ
- コンプレッサーやファンモーターの故障
- コントロール基板の不具合
- 保護装置の作動
- 運転停止ボタンやタイマー設定による停止
室外機の問題は専門知識と技術が求められるため、専門業者への依頼が必要です。
» エアコン室外機の水漏れの原因と対処法を解説!
ルーバーが作動しない
ルーバーが作動しない場合、修理費用の相場は3,000〜7,000円です。ルーバーモーターの故障が考えられます。汚れやほこりがたまって可動部分が動かなくなる症状も一因です。電子制御の不具合や電源トラブルなど、電気系統の問題も関与している可能性があります。
ルーバーは定期的なメンテナンスを怠ると、経年劣化で正常に機能しなくなる場合があります。原因を特定して適切に対策し、ルーバーの動作不良を解決しましょう。
換気できない
換気できない場合、修理費用の相場は5,000〜12,000円です。室内の空気質が悪化し、快適な生活環境が損なわれます。フィルターや換気扇の汚れによる空気の流れの悪化が一因です。設定ミスで換気モードになっていなかったり、エアコン自体に換気機能が備わっていなかったりするケースも考えられます。
定期的なメンテナンスを怠ると換気機能の効率が低下し、健康に悪影響を及ぼします。清掃で済む場合もありますが、部品交換が必要となる場合は、修理費用も高額になりがちです。
エアコン修理の流れ
エアコンの修理を依頼する際の流れを解説します。
- 機種名を確認する
- 作業の予約をする
- 修理後料金を支払う
機種名を確認する
エアコンの修理を依頼する際は、機種名の確認が必要です。機種名はエアコン本体や取り扱い説明書に記載されています。製造番号やシリアル番号をメモしておくと、詳細なサポートが受けられます。機種によって修理費用や対応が異なるため、機種名の正確な把握は修理をスムーズに進めるために重要です。
機種名がわからない場合は、エアコンの写真を撮って業者に送りましょう。購入時の領収書や保証書があれば、保証サービスを利用できる場合があるため、準備しておくと安心です。
作業の予約をする
エアコン修理を業者に依頼する際は、事前に予約が必要です。業者のウェブサイトや電話で予約できます。希望日時を伝え、予約が取れるか確認しましょう。エアコンの不具合の症状や、型番を事前に共有しておくと手続きがスムーズです。修理場所の住所や連絡先も伝えてください。
修理費用については、事前の見積もり依頼をおすすめします。追加料金が発生する可能性も考慮してください。修理当日の立ち会い要否やキャンセルポリシーなどの確認も重要です。
修理後に料金を支払う
エアコンの修理が完了したら提示された金額を確認し、合意した支払い方法で料金を支払います。支払い方法には現金やクレジットカード、振込などがあり、事前に支払い方法を決めておくとスムーズです。追加料金が発生した場合は、内訳をしっかりと確認してください。
支払い完了後は請求書と領収書を、保証書とともに保管しましょう。修理保証の期間や条件を確認しておくと安心です。将来的に同様の問題が発生した場合でも安心して対処できます。
エアコン修理の依頼先
エアコンの故障で修理を依頼するときは、信頼できる修理業者を選びましょう。サービス内容や費用、修理にかかる時間など、自分のニーズに合った依頼先を選ぶことが大切です。
エアコン修理の依頼先としては、以下の選択肢があります。
- エアコンメーカー
- 家電量販店
- エアコン修理業者
- 地元の電器屋
エアコンメーカー
エアコンが故障したときは、メーカーの修理サービスに依頼すると安心です。メーカーは直営の修理サービスを提供しており、専門技術者による確かな修理を受けられます。修理保証期間内であれば多くの場合、無償または割引料金で修理が可能です。純正部品を使用するため、エアコン本来の性能を維持できて安心です。
オンラインで修理の予約に対応しているメーカーもあり、迅速な対応が期待できます。料金が高めになる場合もありますが、信頼性の高い的確な修理が可能です。保証が切れている場合は有償になりますが、修理依頼は可能です。見積もりを依頼すれば、修理費用と作業内容を事前に確認できます。
エアコンの寿命を伸ばす定期メンテナンスプランも選択可能で、エアコンを最適な状態に保てます。
» エアコンの寿命はいつ?メンテナンス方法と買い替えのコツを解説
家電量販店
家電量販店は、エアコンの修理を依頼する選択肢の一つです。さまざまなメーカーの製品に対応できる専門技術者が在籍しており、他の店舗で購入した製品でも修理サービスを受けられます。修理料金は店舗ごとに異なるため、事前に見積もりを取りましょう。
店舗独自の修理保証があったり、会員カードを持っていると修理費用が割引されたりします。オンラインによる修理依頼や問い合わせにも対応しているので便利です。修理期間中の代替品レンタルサービスや、出張修理などのサポートも充実しています。同じ家電量販店を継続して利用すると、会員サービスを活用しやすくなります。
エアコン修理業者
エアコン修理業者は、家庭やオフィスのエアコン故障に迅速かつ適切に対応する専門家です。さまざまなメーカーやモデルのエアコンに対応可能で、一般的な故障から複雑な修理まで幅広く依頼できます。緊急時には即日対応をしてくれる業者もあります。多くの修理には保証期間が設定されているため、安心して利用可能です。
事前に無料見積もりできる業者もあり、修理費用をあらかじめ確認できる点もメリットです。修理を依頼する際は、業者の実績や口コミをチェックしましょう。費用は故障の状態やエアコンのメーカー、モデルによって異なります。複数の業者に相見積もりを取ると修理内容やサービス対応、修理費用を比較検討できます。
定期的なメンテナンスのサービスを提供している業者を利用すれば、長期的なエアコンの整備が可能です。
地元の電気屋
地元の電気屋は地域密着型で、信頼されている傾向にあります。長年培った経験と技術力を持ち、緊急時には迅速な対応が可能で、多くの顧客が利用しています。エアコンに関するアドバイスや充実したアフターサービスも、地元の電気屋を利用するメリットです。
顧客一人ひとりのニーズに応じたサービスや、良心的な価格設定も魅力的です。地元の電気屋は、エアコン修理をはじめとした家電製品のサポートを通じ、地域の暮らしを支える重要な役割を果たしています。
エアコン修理費用を抑えるコツ
エアコン修理費用を抑えるコツは以下のとおりです。
- 相見積もりを取る
- 保証や保険を活用する
相見積もりを取る
エアコンの修理費用を抑えるために、相見積もりを取りましょう。複数の修理業者から見積もりを取得し、同じ修理内容の価格を比較してください。コストパフォーマンスの高い業者の選択が可能で、無駄な出費を抑えられます。価格交渉の際に他業者の見積もりを提示すると、より良い条件での修理依頼が可能です。
見積もり無料の業者を選べば、余計な費用を省いて修理費用も節約できます。エアコン修理を検討する際は、複数の業者に見積もりを依頼して比較検討してください。賢い選択で、修理費用を節約しましょう。
保証や保険を活用する
エアコンの修理費用を抑えるためには、保証期間の確認が重要です。保証期間内であれば無料で修理できる可能性があります。メーカーや販売店の延長保証プランに加入していれば、修理費用を抑えられます。保証期間終了後でも、有償サポートプランの利用により、割安で修理できる場合があるので相談しましょう。
住宅総合保険に加入している場合は、修理費用を保険でカバーできる可能性があります。保険会社に問い合わせましょう。保証や保険を活用すると、エアコンの修理費用の節約が可能です。
まとめ
エアコンの修理を依頼する際は、故障の箇所や症状に応じて修理費用が異なります。
故障した場合、主に以下の症状が見られます。
- 動作不良
- 冷暖房効果の低下
- 異音や水漏れ
- 風が出ない状態
修理を依頼する際の流れは以下のとおりです。
- 機種名を確認する
- 適切な修理業者に作業を予約する
- 作業完了後に費用を支払う
修理の依頼先としては、以下の選択肢があります。
- エアコンメーカー
- 家電量販店
- エアコン専門の修理業者
- 地元の電気屋
修理費用を抑えるために、複数業者の見積もりを比較してください。保証や保険で費用を抑えられないかの確認も必要です。エアコンの修理が必要な場合は、相見積もりで最適な業者を選択して、賢く修理費用を節約しましょう。