トイレのつまりは自然に治る?【条件や時間を徹底解説】

トイレのつまりは自然に治る?【条件や時間を徹底解説】
  • トイレのつまりは自分で治せる?
  • 放置しても自然に治る?

トイレがつまったとき、慌てて迷う人は多いです。トイレのつまりは自然に解消することもありますが、放置すると状況を悪化させてしまいます

本記事ではトイレのつまりが自然に治るケースと治らないケースを紹介し、自力で改善する方法からプロに依頼すべきケースまで解説します。トイレのトラブルに対処できる知識を身に付け、不測の事態にも冷静に対応しましょう。

トイレつまりが自然に治るケース

トイレつまりが自然に治るケースは以下のとおりです。

  • トイレットペーパーによる軽度のつまり
  • 排泄物によるつまり
  • 水に溶ける製品によるつまり

トイレットペーパーによる軽度のつまり

家庭でよく見られる軽度のつまりは、少量のトイレットペーパーが原因で起こります。水に溶けやすいトイレットペーパーを使用している場合に発生します

時間が経つと水が紙を分解し、つまりが自然に解消されるのが理由です。水流が紙を分解し、排水管を通過できるようになるからです。トイレットペーパーを大量に使用すると、自然解消が難しくなります。適切な対応をすれば、トイレの不具合はすぐに解消します。

排泄物によるつまり

トイレのつまりにはさまざまな原因がありますが、排泄物によるつまりはよくあるトラブルです。排泄物が硬かったり大量だったりすると、排水管が詰まる可能性が高いです。水分をあまり摂取していないと、硬い排泄物によるつまりが起こりやすくなります。

消化不良が原因で異常な排泄物が出ることも。排泄物は自然に分解されやすいため、しばらく待つとトラブルが解消する可能性があります。他の要素がつまりを悪化させないように注意が必要です。

水に溶ける製品によるつまり

トイレのつまりは適切な対応で予防できます。水に溶ける製品の使用には注意が必要です。市販のトイレットペーパーやティッシュは水に溶ける製品で、適切に使用すれば配管が詰まるリスクは低くなります

製品を一度に大量に使うと、分解する前につまりの原因になる可能性が高いです。製品に「水に溶ける」と記載されていても、分解には時間がかかります。製品が大量だと、水流が弱いトイレや古い配管ではつまりやすいです。

つまりを予防するには、製品の使用量を守りましょう。製品の説明書を読み、推奨される量を守って使用してください。

トイレつまりが自然に治らないケース

トイレのつまりは様々な原因で発生し、自然に解消するのは稀です。トイレつまりが自然に治らないケースは以下のとおりです。

  • 紙おむつ・生理用品によるつまり
  • 固形物によるつまり
  • 尿石によるにつまり

以上のケースでは、自分での解決は難しく、専門家の手を借りる必要があります。

紙おむつ・生理用品によるつまり

紙おむつや生理用品によるつまりは、トイレの配管に深刻な影響を及ぼします。水に溶けない素材でできているため、トイレに流すと配管を塞ぐ原因になるからです。

紙おむつや生理用品が原因で起こるつまりは、自然に解消されることはほぼありません。つまりを解消するためには、専門の工具や技術が必要です。製品が配管に詰まるとトイレの構造にダメージを与え、修理費用が高額になってしまいます。

つまりを未然に防ぐためには、紙おむつや生理用品をトイレに流さないことが重要です。トイレの正しい使用方法を心がけ、トイレつまりを最善で対策しましょう。

固形物によるつまり

トイレに固形物が流れ込むと、つまりが発生します。つまりの原因となる固形物には、子供が誤ってトイレに落としたおもちゃ、携帯電話、不適切に廃棄された掃除用具、キッチンからの食残や油脂などです。

硬貨、鍵、アクセサリーといった小さな金属類や、建設現場のコンクリート片のような建設廃材がトイレに落ちることもあります。水に溶けず、排水管につまり、水の流れを阻害するので注意が必要です。

固形物によるつまりは、ラバーカップや専門の工具を用いるか、専門家に依頼してください。自力での処理が困難な場合が多いため、迅速かつ適切な専門家に対応に対応してもらいましょう。

尿石によるにつまり

トイレの配管内で、尿石が原因でつまりが起きることもあります。尿中のミネラルが結晶化し、硬い石のような尿石が形成されるからです。水分摂取が少ないと尿が濃縮し、尿石ができやすくなります。尿石は溶けにくく、自然に治ることは難しいです。排水管の内壁に付着し、時間が経過すると徐々に大きくなります。

尿石を取り除くためには市販の掃除用品ではなく、専門的な洗浄剤や機械が必要です。定期的なトイレ掃除と水流を良くすることで、尿石によるつまりは予防できます。トイレのメンテナンスは、尿石によるトイレつまりを避ける重要なポイントです。
» トイレつまりの解消法

トイレつまりが自然に治る条件

トイレのつまりが自然に治ることはありますが、特定の条件が揃った場合のみです。トイレつまりが自然に治る条件は以下のとおり。

  • 水に溶けるものが原因
  • つまっているものが少量

水に溶けるものが原因

トイレのつまりは水に溶ける物質が原因であれば、時間とともに自然に解消する可能性があります。水に溶けやすい物質が水と混ざり、体積が減少するからです。

トイレットペーパーは水に触れると分解し、細かい繊維状になり流れやすくなります。水溶性のバス製品やトイレ洗剤、芳香剤も時間経過とともに水に溶け、流れやすいです。食品の細かいかすなど、軽度の汚れも水で流すことが可能です。

ただし水に溶けやすい物質で量が少ない場合に限り、自然解消が期待できます。溶けにくい物質や大量のつまりの場合は以上の方法では解消が難しいです。
» トイレの流れが悪いと感じる前兆と原因、対処法を解説!

つまっているものが少量

トイレが少量でつまっている場合、時間経過とともに自然に解消します。トイレットペーパーが少量残っているときや、排泄物が通常よりも少ない場合です。

水に少しずつ溶ける製品を使用している場合や、水を流す回数が少ない家庭では、軽度のつまりが発生しやすくなります。流した後にすぐに水が溢れてこない程度のつまりであれば、時間とともに水圧や水流によって解消する可能性が高いです。

トイレつまりが自然に治るまでの時間

つまりの程度と水流の強さは、自然解消までの時間を左右します。水流が続くと、つまりは次第に解消しやすいです。つまりが大量で、水に溶けにくい物質が原因の場合、自然解消は難しくなります

トイレのつまりが自然に解消する目安は約2時間です。2時間以上経過してもつまりが解消しない場合、他の対策を試してください。

日本製のトイレットペーパーは、JIS規格により100秒で水に溶けるように設定されています。便器や排水管の内部は空洞の部分もあり、トイレットペーパー全体が水を吸収するまでに時間がかかります。便が絡んでいる場合は、さらに時間がかかる可能性が高いです。

トイレつまりを放置するリスク

トイレのつまりを放置すると、以下のようなリスクが生じます。トイレのつまりは早めに対処することが重要です。

  • 水があふれる
  • 悪臭が発生する
  • 配管が損傷する

水があふれる

トイレのつまりを放置すると、水が溢れる可能性が高いです。水位が上昇し、便器の縁を越えて床に水が漏れると、床が滑りやすくなり、転倒の危険性が増します。床材や下地が水を吸収し、腐食や損傷を引き起こす可能性も考慮しましょう。

浴室や隣の部屋まで水漏れが広がると、大きな問題に発展する可能性があります。長時間放置すると水害により修理費が増える可能性があるため、早期の対策が重要です。
» トイレの水漏れの原因と対処法

悪臭が発生する

悪臭の主な原因は、有機物の腐敗から生じる悪臭成分です。トイレがつまると排泄物が排水管内で滞留し、時間経過とともに腐敗が始まります。腐敗過程でバクテリアが増殖し、アンモニアや硫化水素などの刺激臭を含む悪臭が発生。臭気はトイレ内に留まるだけでなく、家全体に広がってしまいます。

悪臭はトイレの利用時の快適性を損ない、健康に影響を及ぼす可能性があるため、すぐに対応しましょう。

配管が損傷する

トイレのつまりを放置すると、配管が損傷するリスクが増します。配管内の圧力が増大し、配管が耐えられる限界を超えます。長期間の放置は問題を悪化させる可能性が高いです。

水の流れが止まると水がとどまり、配管が腐食します。つまりの原因となる物質が配管にダメージを与え、配管の接続部分に使用されているゴムシールが経年劣化し、漏れが発生します。

問題を放置すると修理のコストや手間を増やし、トイレの長期的な使用に支障をきたす可能性が高いです。トイレのつまりが発生した場合、早めの対応を心がけてください。

トイレつまりを自力で改善する方法

トイレつまりを自力で改善する方法は以下のとおりです。

  • お湯を注ぐ
  • 重曹とクエン酸で溶かす
  • ラバーカップを使用する

お湯を注ぐ

トイレのつまりを自力で解消する方法として、お湯を注ぐ手法がおすすめです。トイレのボウルが溢れないように、ゆっくりと約1リットルのお湯を注ぎます。つまりを緩和するためには、お湯の温度は60℃程度が適しています。

ただし温度が高すぎるとトイレの陶器やパイプが損傷する可能性があるため、注意が必要です。お湯を注いだ後は、熱と水圧を活用して数分間待ってください。

紙製品や排泄物による軽度のつまりに対して効果的です。適切な手順でお湯を使用することで、トイレのつまりを安全かつ効率的に解消できます。

重曹とクエン酸で溶かす

市販の洗剤を使わずに、家庭にある重曹とクエン酸を使用する方法もおすすめです。重曹のアルカリ性とクエン酸の酸性が化学反応を起こし、炭酸ガスを生成します。固形物や尿石の分解が可能です。

トイレの排水口に重曹を振り入れ、次にクエン酸を同量振り入れます。ゆっくりと熱湯を注ぎ、化学反応を待ってください。数時間放置した後、トイレを流し、効果を確認しましょう。手順を必要に応じて繰り返すことで、つまりを解消します。

プロの手を借りる前に試す価値があります。コストパフォーマンスが高く、悪臭や配管へのダメージを最小限に抑え、安全にトイレのつまりを解消できる可能性が高いです。

ラバーカップを使用する

トイレつまりを自力で改善する方法の一つに、ラバーカップの使用があります。ラバーカップは、プランジャーとも呼ばれ、トイレの排水口に密着させ、空気圧を利用してつまりを解消する道具です。ラバーカップで掃除をするには以下を用意してください。

  • ラバーカップ
  • ビニール袋または新聞紙
  • バケツ

ラバーカップを使う手順は以下のとおりです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 便器内の水位を確認する
  3. トイレ内を汚れないようにビニールや新聞紙で保護する
  4. ラバーカップでつまりを解消する
  5. バケツの水を流して、つまりが解消したかを確認する
  6. 止水栓を開けてレバーで水を流す

はじめに止水栓を閉め水を止めましょう。ラバーカップで掃除をするにはある程度の水が必要なので、水が少なすぎるときはバケツで水を足してください。ラバーカップを使うと水が跳ねるので、便器の周りに新聞紙などを敷いて汚れないようにしましょう。

ラバーカップを排水溝に密着させ、ゆっくりと押し込み、つまりを押しつぶしして下さい。2〜3回繰り返すと、つまりが解消されます。バケツに用意しておいた水を便器にゆっくり流し、スムーズに流れるか確認してください。完全に流れない場合はラバーカップをもう一度試しましょう。

最後は止水栓を開けて、レバーで水を流してください。問題なく水が流れれば、つまりは解消されています。ラバーカップ以外にも、ワイヤーブラシやパイプクリーナーなど、トイレのつまりを解消する道具は色々あります。状況に合わせて適切な方法を選びましょう。

プロに依頼すべきトイレつまりのケース

トイレのつまりは多くの場合、自分で対処できます。自力での解決ができない場合や、問題が繰り返し発生するときは、専門の業者へ依頼しましょう。緊急を要する場合は、迅速にプロの対応にまかせてくだい。

プロに依頼するべき具体的なケースは、以下のような状況です。

  • 自力で解決できない
  • 繰り返し発生する
  • 緊急を要する

自力で解決できない

トイレがつまると、さまざまな原因や症状現れます。プランジャーやラバーカップを使っても効果がない場合、水が全く流れない、水が溢れ出し床に漏れる、悪臭が取れないといった問題は、専門的な知識と技術が必要です。

トイレに物を落として取れない、妊娠中、高齢者、障害があるなど自力での対処が困難な場合は、プロの手を借りてください。自分で直そうとして状況が悪化した場合は、早急に専門業者に連絡を取りましょう。

つまりの原因が見当たらない場は、DIYでの修理が失敗した場合もあります。素人判断でさらなる作業を行うと配管を傷つけてしまいます。トイレの使用不能、家全体の水回りに支障をきたす可能性もあるため、迅速にプロに相談することが重要です。

トイレのつまりが自力で解決できないときは、迷わずプロの業者に依頼しましょう。プロに依頼すると、状況を正確に把握し、適切な方法で迅速に問題を解決できます。安全で確実な対処によって、清潔な日常生活を取り戻してください。

繰り返し発生する

トイレが繰り返しつまる場合、家庭での簡単な対処法では解決が難しいです。配管や排水システムに問題がある可能性があるので、専門家に診断してもらいましょう。

プロの技術を利用するとトイレのつまりの原因を特定でき、長期的な解決策が見つかります。トイレが繰り返し詰まる場合は、専門業者に相談しましょう。

緊急を要する

トイレが詰まると、困難な状況になることがあります。水が溢れる場合や、異臭が強くなり生活環境に影響を及ぼす場合はすぐに対処が必要です。排水管が損傷すると、修理費用も高くなります。

使用できないトイレが増えると、生活に大きな支障が出やすいです。家屋への水漏れが生じると、衛生面や経済面でも大きな打撃を受けるため、迅速な対処が必要です。プロの業者に依頼するとトイレのつまりを根本から解決し、二次的なトラブルを防げます。

まとめ

トイレのつまりは状況によっては自然に治ることもあります。トイレットペーパーや排泄物による軽度のつまりであれば、自然解消する可能性も高いです。水に溶ける製品が原因の場合にも、つまりが解消することが期待できます。

紙おむつや生理用品、固形物、尿石など水に溶けないものが原因である場合は自然には解消しません。つまりが自然に治るかどうかは、つまっている物質が水に溶けるか溶けないかや、量で決まります。

問題が解決しない場合や繰り返し問題が発生する場合、緊急性がある場合は、プロの業者に依頼しましょう。適切な対処でトイレの問題を解決し、快適な日々を取り戻してください。
» トイレつまりの解消法

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