【水道管の水漏れ】自力で解決できる?手軽な応急処置から業者の選び方まで詳しく紹介

【水道管の水漏れ】自力で解決できる?手軽な応急処置から業者の選び方まで詳しく紹介

水道管から水漏れが発生したときの対処法はご存じですか?対処法を事前に知っていれば、いざというときに冷静な行動が可能です。

この記事では、水漏れを発見したときの対処法や自分でできる修理方法、業者に依頼する際のポイントをわかりやすく説明します。記事を読めば、水漏れ時にも迅速な対応がとれるようになるでしょう。

水道管の水漏れ発見時の正しい対処法

水道管の水漏れ発見時の正しい対処法

水道管から水が漏れてしまったときの正しい対処方法は、以下の2つです。

  • 元栓を閉める
  • 水漏れ箇所を特定する

元栓を閉める

水漏れを発見したときは、まず元栓を閉めることが大切です。さらなる水の浸出や水害の発生を防ぐ必要があるからです。家の中もしくは外にある水道のメインバルブを時計回りに回してしっかりと閉めます。

元栓を閉めたら、家の中のすべての蛇口や機器で水を使用していないことを確認し、水が止まるまで待ちます。不注意で蛇口を開けてしまわないよう、家族や同居人に元栓を閉めたことを伝えましょう。
» 水道の元栓を見つける方法

水漏れ箇所を特定する

水漏れ箇所を特定する方法には、以下があります。

  • 水漏れの音に耳を澄ませて原因を特定する
  • 壁や床に湿った箇所や染みがないか確認をする
  • 水の色の変化、異臭、カビの発生を確認する
  • 蛇口を閉めた状態で水道メーターの動きをチェックする(動いていれば水漏れの可能性あり)

水漏れが自力で特定できない場合は専門家に依頼し、水染料や煙を使った調査を行いましょう。

【箇所別】自分でできる水道管の水漏れ修理方法

【箇所別】自分でできる水道管の水漏れ修理方法

家庭で発生する水漏れは、自分で修理可能な場合が多いです。修理方法は、水漏れしている箇所によって異なります。

  • 蛇口の場合
  • 給水管の場合
  • 排水管の場合

それぞれの箇所の具体的な修理方法を解説します。

蛇口の場合

蛇口の場合

蛇口からの水漏れは、自分で修理できるケースが多いです。初めに蛇口のパッキンやゴム製のワッシャーを点検し、損傷している場合は、交換します。
» 蛇口の水漏れの応急処置と修理の手順

蛇口のねじが緩んでいないかをチェックし、緩んでいればきちんと締め直してください。蛇口のねじを締め直しても水漏れが止まらない場合には、シールテープを用いて蛇口の接続部分を密封します。

市販の修理キットを使用すれば、小さな亀裂や穴を補修できます。ただし、蛇口全体が損傷している場合は、新しい蛇口への交換が必要です。
» 水道蛇口交換に必要なツールと安全な作業方法

給水管の場合

給水管から水が漏れている場合は、被害を抑えるためにまず元栓を閉じてください。水の供給を止めることで、大きなトラブルを防げます。

水漏れの原因を特定するために漏れている給水管を清掃し、漏れ箇所を見つけます。小さな穴や亀裂があれば、防水テープや修理クランプを用いて応急的な修理をしましょう。

給水管の継ぎ手部分に問題がある場合は、パッキンやジョイント部分を交換する必要があります。損傷が激しい場合は、損傷部分を新しい管に交換しなければいけません。

ただし、給水管修理は専門的な工具が必要であり、自分で行うのが難しい場合も多いです。修理が困難と感じた場合は、専門の業者に依頼することをおすすめします。

排水管の場合

排水管からの水漏れが発生した際も、まずは使用を中止することが重要です。排水管の接合部や継手を点検し、緩んでいる箇所がないかを確認します。

ゴムパッキンやワッシャーの劣化のチェックも必要です。亀裂や穴がある場合は、パイプ修理テープによる応急処置をしましょう。水漏れが大きい場合には、部品の交換が必要なケースもあります。

密閉性を高めるためシーリング剤を使用するのも一つの方法です。ただし、修理が難しいと感じたら、専門の業者に依頼しましょう。排水管の定期的な清掃とメンテナンスを行い、将来的な水漏れを予防することも重要です。

水道管の水漏れ修理を業者に依頼すべきケース

水道管の水漏れ修理を業者に依頼すべきケース

水道管で起こるすべての水漏れを自分で修理できるわけではありません。以下のケースでは、専門の業者に修理を依頼するのがおすすめです。

  • 水漏れの範囲が広い場合
  • 地中配管から水漏れしている場合
  • 高度な修理が必要な場合

水漏れの範囲が広い場合

水漏れの範囲が広い場合は、すぐに専門の業者に連絡しましょう。範囲が広い場合は自分で修理をするのは難しく、状態を悪化させるリスクもあります。複数の階を通る配管から同時に水が漏れている場合には、修理が複雑になることが多いです。

範囲の広い水漏れには専門的な工具や知識を用い、迅速かつ適切な対応をすることが求められます。適切な処置をしないと建物の構造に支障をきたす恐れがあるため、注意が必要です。

地中配管から水漏れしている場合

地中配管からの水漏れは表面からは見えないため発見が難しいです。庭が常に湿っている、水道料金が普段よりも高額などの兆候があれば、地中配管の水漏れが疑われます。漏れの正確な位置を特定するには専門の機材が必要です。

専門業者に依頼する場合、修理には掘削作業が必要なケースが多く、多大な時間とコストが発生します。適正価格を見極めるためには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。修理完了後は地盤沈下に注意し、配管の状態を定期的にチェックする必要があります。

高度な修理が必要な場合

高度な修理が必要な状況では、専門的な知識と技術が不可欠です。高度な修理の具体例として、以下のケースが挙げられます。

  • 配管の腐食
  • 壁の中や床下のアクセス困難な場所にある水道管の修理
  • 配管全体の取り替えが必要な場合
  • 水漏れの原因の特定が難しい場合
  • 建物の構造に影響を与える恐れのある修理
  • 法的な基準に従う必要がある場合

安全性を確保するための検査や高度な修理が必要な場合は、経験豊富な水道修理業者に相談しましょう。

水道管の水漏れ修理を依頼する前に知るべきこと

修理業者の選び方

水道管の水漏れ修理を専門業者に依頼する際、知っておくべきポイントは以下のとおりです。

  • 修理業者の選び方
  • 水漏れ修理の費用相場
  • 水漏れ修理に火災保険が使えるケース

修理業者の選び方

水道管の水漏れを修理業者に依頼する際には、信頼できる業者を選ぶことが重要です。良い修理業者を選ぶためには、以下の点に注目して慎重に判断しましょう。

  • 修理業者の評判や口コミ
  • 万が一の際の保証内容
  • サービスエリア・範囲
  • 修理にかかる費用
  • 緊急時の対応
  • 資格を持つ技術者の存在
  • 過去の成功事例
  • アフターサービスやフォロー体制
  • 契約内容や保証期間についての書面の有無

複数の業者から見積もりを取り比較検討すれば、適切な業者が見つけやすくなります。

水漏れ修理の費用相場

水漏れ修理の費用相場

水漏れ修理の費用相場は、修理内容によって大きく異なります。蛇口のパッキン交換のような簡単な作業を自身で対応すれば数千円から1万円程度で済みます。

専門業者に依頼する場合、出張費を含むと1〜5万円かかる場合が多いです。工事範囲が広く、複雑な修理が必要な場合は5万円を超えることもあります。緊急性が高い修理や深夜の対応には、追加料金が発生する可能性もあります。

修理依頼時には、無料で見積もりを行う業者を選ぶのがおすすめです。業者により料金体系には差があるため、複数業者の見積もりを比較しましょう。管理会社を通したり、住宅保険を適用したりすれば、費用負担を軽減できるケースもあります。

水漏れ修理に火災保険が使えるケース

水漏れ修理では、住宅総合保険の「水濡れ損害」の保険項目に対応するケースがあります。火災保険は偶発的な事故によって起こった水漏れの場合に適用されます。一方、経年劣化が原因の水漏れはカバーされない場合が多いです。

水漏れが発生した際はまず、修理業者による見積もりと原因調査報告を取得します。見積もりと原因調査報告を取得してから、保険会社に連絡し必要書類を提出してください。水漏れが家具や家財に被害を及ぼした場合も、修理費用が補償の対象となる可能性があります。修理依頼前に保険会社へ補償範囲を確認することが大切です。

火災保険には自己負担額(免責)が設定されているケースもあります。全額が補償されるとは限らない点に注意が必要です。

まとめ

まとめ

水漏れが発生した際には迅速な対応が必要です。水漏れを発見したら直ちに元栓を閉め、被害を最小限に抑えましょう。

水漏れしている箇所を特定し、蛇口や給水管、排水管など、場所に応じた修理を行います。水漏れが広範囲に及んでいる、地中配管の漏れがあるなど修理が困難なケースでは、自分で対処せずに専門の業者に依頼しましょう。

業者に依頼する前には、実績や評判をチェックし、修理の費用相場を把握しておくことも大切です。水漏れ修理には火災保険が適用されるケースがあります。保険の適応範囲についても事前に調べておくと安心です。適切な知識と対策を持っていれば、突然の水漏れトラブルにも冷静に対処できます。

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